「職業は?」と聞かれたらもう最近はもっぱら家事手伝い!ていうくらい、家事8仕事2くらいの割合になっている気がする。午後、飯田橋のI社訪問、ちょこちょこ近況報告。Hさんに出産祝いをいただいた。ありがとうございます。
最近はどうやらというかやっぱりiPhone一色らしい。I社にはiPhoneが数台あったので触らせてもらう。はじめて触ったわ。iPod touchですら殆ど触ったことがない俺にとってiPhoneだなんて完全未来。なんかすげえ。だいたい操作用語がよく分かんない。ピンチ(タッチディスプレイの画面を指でつまむ動作)だのフリック(画面上で指をはらう動作?)だと意味らしい。そこから勉強か。
ジャニスへ。もう子どもに良さそうな音楽しか借りません。tico moon中心にまわってます。ジャニスのYさんからお祝い何がいい?と訊かれたもので、正直にiphoneと答えたなら怒られた。
7月終わる。今日のリコッタ(Fちゃんがニックネームを考えてくれた)。
バッタバタで報告おくれました!
7月10日。娘が産まれました!名前もやっと決まりました!
ハンドルネームはL子にしようかな。
先日、やっとL子が退院してきたこともあり、まずは一段落と。
思いだしながら出産から今日までを。
7/9深夜3時。奥さんに起こされる。陣痛が始まったらしい。ほぼ10分感覚になっているとのことで、分娩予約をしている病院に電話。状況を確認したあとタクシー(東京のタクシーは電話で呼んでも結構断られることが多い!国際自動車のMyTaxiに登録するのがオススメよ!)呼んで病院に向かう。お産室という分娩台が設置されている部屋に通される。ほえ。ここで産むのか。ふむふむ。テレビや小テーブルや椅子、冷蔵庫まであってトイレも室内に完備。結構VIPな感じの部屋じゃないか。っていうかこれが普通なのかどうかも分からん。
で、まず第一の問題として浮上したのは、出産には無関係な事柄。本日10日木曜は、某サイトの更新日。朝10時に更新しなきゃいけない。幸いそんな重い作業ではないので時間的には問題がない。お産室からイーモバイルで自宅のPCに繋いでデータをアップすればいいだけだ。ただ問題なのが更新時間。これが朝10時指定ときている。今は4時くらい。更新時間まであと6時間。そしてここから先は全くの未知の領域。この後どういう状況で陣痛が進んでいくのか分からない。今、奥さんはかなり痛くて辛そうではあるが、見る限りまだまだ正気だ。ただそれもこの後どうなるのか。いつかのドラマで観たようにやっぱり叫びだすのか。もしそんな状況の分娩の真っ最中が10時だったら、そんな嵐のような景色のなか、「あ。ごめん。ちょっと俺更新が。」とか言える雰囲気じゃないだろう。猿でもわかる。でも仕事なだけに何とかしないと。どうしようどうしようと考えながら、陣痛の波にあわせて奥さんの腰をひたすらプッシュ。こうすると痛みが少し楽になるらしい。親指でピンポイントにプッシュしつづけているので、指も相当疲れてきた。こりゃ10時頃には指、使い物にならないんじゃという不安もよぎる。とまあそんな思考がぐるぐるしてる間になんだかんだで10時近くになっても状況はそれほど変わっていなかった。更新をチャチャと済ませる。なんとかセーフ。でもこの時ばかりはフリーランスはどうなんだろうと考えた。
とにかくやっとこれで出産までは一直線。あとは名前が決まってないだけ。
昼過ぎから彼女の陣痛はいよいよ激しくなってきた。これから出産をひかえる皆々様をそんなに不安にさせてはいけないので、そんな詳細は述べません。もちろん個人差もあります。あくまでニュアンスとして伝えたいと思います。
モンハン風に言えば、エイリアンに寄生されたけどまだ生きている人間が「もう楽にしてくれ!殺してくれ!」と叫び続けるのを、「大丈夫だから。あと少しだからガンバレ!」と、実は何の確信もないままに励まし続けるというクエストです。
これが映画だったら、その人は大抵最初の被害者となるが、こちらは現実。もの凄いハッピーエンドが待ってます。そうです。心躍るハッピーエンドです。
そして子宮口が開ききり、いよいよ分娩開始とそこからがまたかなり激しいのです。男ははっきりいって何もできません。彼女の腕をつかんで手を握りただ応援することしかできない。俺、人生でこんなに応援したことはないわ。それくらい応援したわ。彼女はしっかり頑張ってるのに、応援してるだけの俺はほとんど半泣きでしたよ。で、彼女が辛そうで辛そうでもうこれ以上応援できません!俺がもう泣き崩れそう。という瞬間を十数回ほど乗り越えたら、やっと天使に会えました。
赤ちゃんの後頭部が見えたと思った次の瞬間、お尻がぷるんと出てきました。
夕方3時41分に産まれた。女の子。ピッタリ2500g。
もう俺この時には感動の極みでアホみたいに泣いていたのであんま状況を覚えていない。
もう人間、本当の時は月並みなことしか言えないのね。
よく頑張ったね。ありがとう。
それから思いだすように何枚か写真を撮る。
出産から2週間経ち、やっと退院。しばらくは保育器に入ってたけど、今はもうそんなこと忘れるくらい元気です。名前もこないだ結構ギリギリで登録してきました。
やっと少しは冷静に振り返れるようになってきた。
奥さんには今もまだ「泣いとったよねw」と言われるしまつだ。
奥さんが先に退院し、L子がまだ入院しているという状況が一週間程あった。この期間は辛かった。毎日の限られた面会時間に、奥さんが搾乳したミルクを保冷バックに入れて届け、病院のお風呂でL子を沐浴させる日々。奥さんもよっぽど直接お乳をあげたかっただろうけど、なかなか会えない。この時は辛いなあと思っていたけど、今にして思えば、その時間があったおかげで、奥さんも俺も少しは自宅でゆっくりできた気がする。と思ってしまうくらい、L子が退院してきてからの日々はすさまじい。こんなこと初めて振り返ったよ。振り返る間もない怒濤の日々が続いている。
クソあつい真夏が来た。怒号のような泣き声とうんちにおしっこ。汗だくで沐浴。エアコンのない俺の仕事部屋。汗だくで仕事。やせるんじゃないか。もうこれまでは結構欠かさずに観ていた「水曜どうでしょう(MXとTVKで週2で再放送中!)」と「やりすぎ」、「ガキ使」、「タモくら」、「あらびき団」がどんどんHDにたまっていく。。全然みる暇ない。
で、よくどこかで聞いたような話に、
「どんだけ疲れてても赤ちゃんの笑顔みると元気いっぱいになるんだよね。」
とかあるような気がするが、新生児って全然笑わないのね。
全然、真顔だわ。かわいいよ。
これからブログに書くことといったらいよいよ子どもの事だけかもしれん。
そうなったら「ほ幅の速度」だなんてブログのタイトルやめて「L子の体重」で。
生誕100年の2005年より、ここ最近何度と繰り返されているNHK BS2での成瀬巳喜男特集。
録りためてはいるのだけどなかなか観る時間がない。。録りたまっているのを片っ端からみて、成瀬ブームのまっただ中にいる奥さんが羨ましい。。
遺作の「乱れ雲」。ちょっとした一言でその人となりと人間関係の鎖が一気に広がるような濃い人間ドラマが素晴らしい。そして司葉子がとびきりに美しいのはもちろんのこと、加山雄三の役柄とサラリーマンNEOでバラエティ方面にブレイクしてしまった沢村一樹がかぶるのは俺だけでしょうか。
あーおもしろかった。
みちゃったよ。めがね。
「バーバー吉野」も「かもめ食堂」も割とすきだったので、DVD借りてみた。でも今週は仕事がやや忙しく観る時間なかったため、例によってまた未鑑賞のまま返却するつもりだったのだが、先にみていた奥さんが「イヤこれは絶対みろ!」と言われたのもあり観てみた。いやあ凄かった。これ凄いわ。
全日本1000万人のオリーブ少女は泣くだろう一大ロハス絵巻!!だった。
かんたんに言えば、都会に疲れた小林聡美が、訪れたスロウライフな島の生活と人々に、最初は嫌悪感をしめすものの、どんどんそのロハスサークルに取り込まれていく話。
なんなんだこのカラッポさは。なにもない。キャスト、ロケーションが素敵でも、脚本と演出ひとつでここまで行ってしまう物なのか。かもめ食堂もロハスぷりは目をみはるものがあったが、原作が他の人というのもあり、なんとなくテーマ的なものも見え隠れはしたものの、今回は監督本人の原作ということでびっくりするくらいロハスだった。
誤解がないようにというか、誤解もなにもないんだけど、ロハスは嫌いじゃない。ていうかむしろ好きだろう。どれくらい好きか、どれくらいオレはロハスかと聞かれたら、
「そんなことは胸をはって答えないのがむしろロハスなんじゃないの?」
って相手に聞き返してしまうくらいにオレはロハスだと思う。雑誌で言えば「AERA」と「クウネル」だったら、クウネルを読む。「UOMO」と「クウネル」でもクウネルだろう。まあ「TRANGIT 」と「クウネル」だったらTRANGITですが。
ていうかね。この映画は近親憎悪だとすら思う。いやそんなことわざわざ言わなくてもいいじゃない。ということだらけなのだ。そんなことを映画で言ってしまったら、みんな恥ずかしくってそんなこと言えなくなるじゃないか。この後地球はどうなるの?
で、この映画で何個ひっかかるポイントがあったかによって、その人のロハス度がわかっちゃうのかもしれない。ちなみにオレはこんだけひっかかりました。
・宿 ハマダの内装
・素敵なキッチン
・ここにいる才能
・メルシィ体操
・黄昏れるとは?
・かき氷は物々交換で手に入れる
・オセロが木でできている
・とてもゆっくり三輪車での登場
・都会から持ってきた鞄を捨てる
・マリンパレスの扱い
・携帯電話が通じなさそうな場所に行きたかった
・加瀬亮のやたら自然体な役柄
・「ひねもすって知ってる?」て言う
・黄昏れるコツの説明をする
・やたらレトロまかき氷機
・マンドリン
・不安になってきたくらいのところで右に曲がる。
中でも違和感を感じたのは、薬師丸ひろ子率いるマリンパレスの扱い。自分たちで共同生活を営み、自分たちで耕した田畑でとれる食べ物で生活するマリンパレス。そしてその中心にいる薬師丸ひろ子をまるで新興宗教だか何かのように描いている。自分たちの描いている「黄昏れること」がそれと全く同じ、もしくはそれよりよっぽどタチが悪いことに気が付いていない。
ということを最終的には伝えたい映画なんじゃないの?とすら思う。
それにしても市川実日子はいいわ。とてもいい。