先々週あたり、ぐるりのこと。観てきた。とても良かった。
橋口亮輔監督作品。心のベスト10にランクインする名作「ハッシュ」以来、なんと6年ぶり橋口監督作品。橋口作品といっても今度の題材はゲイじゃない。男女の夫婦の話。たまたま夫婦で観にいったこともあり、その他にもいくつかその主人公達との共通項を勝手に見出し、もの凄い勢いで感情移入してしまった。要は全く何処にでもいるような人達の話なのです。それにしてもリリーフランキーの役が格好良すぎる。
前作「ハッシュ」までは、キャスティング、演出、編集といったようなあくまで映画としての素晴らしさ、だったり、「青春」「甘酸っぱさ」「大人」といったキーワードであったりと、ある程度外から観ることができる感じがあった。ある外側から覗くことで自分も冷静に観られる分、自分も作品から逃げられていたというか。そうそう2丁目の人ってこうだよね、と。が、今度にかぎってはそういう余裕が全くこちらにない。高架すぐ脇のオフィスが電車の音に圧迫されるシーンや、本屋で女の子に激突するところなど、正直席を立ちたくなるほど辛かった。でもそこを乗り越えたからこそあらわれるというか、観ることが出来る後半の展開が素晴らしく。こんな幸せな体験もあまりない。ああ。すげえ良かったわ。
それにしても「二十歳の微熱」「渚のシンドバッド」「ハッシュ」と、橋口監督はかなり寡作だ。調べてみると962年生まれ。渚のシンドバッドを撮ったのが33歳ってのに驚いた。
先々週あたりにジブリ美術館に行ってきた。一度は行ってみたかった。予想通り美術館は平日なのに人で溢れていて、ほとんどゆっくりできるような感じではなかったけど、併設しているカフェで飲んだ「風の谷のビール」は結構嬉しい。そんなわけで今また我が家で再燃中のジブリブーム。今日は「パンダコパンダ」を観ましたよ。
最高でした。タイトルロゴから、オープニングのアニメーションから、いきなり素晴らしい。水森亜土ちゃんが歌う主題歌も最高。劇中の音楽も素敵。クレジットをみるとなんと佐藤允彦。なんでしょうかこういう昔の作品に散りばめられている贅沢さは。
話も最高。悪人なし。トトロの原型でした。知りませんでした。
オープニングアニメをYOUTUBEで発見。
夜、渋谷へ。ソシキ君に誘われて、O-WESTへ。トクマルシューゴ&ザ・マジックバンド、テニスコーツ、降神、XIU XIUの出るイベントへ行く。ライブ行く事自体ひさしぶりなら、こんな内容の濃いイベントもあんま知らない。きっとワンマンでも満腹だろうなというアーティストが4グループも。しかも4時間近くぶっ続け。立ちっぱなし。いやこれは腰に来た。テニスコーツも降神もひさしぶりに観られてよかったが、それにしてもトクマルシューゴ&ザ・マジックバンドにはおののいた。3年くらい前にソロで観た時の印象しかなかったトクマルシューゴ。その時はまさにこれこそベッドルームミュージックて感じの、気弱な文学青年が優しく歌ってるような印象しかなかったけど。。その印象が180度くつがえされた。オーラがちがうというか、ただもう力強いというか、ほとんど狂ってるというか、、なんだこれ素晴らしい。パスカルコムラードとヘンリーカウを足したような、でもまったりとフォークの香りも漂う。トリに登場のXIUXIUもインダストリアル?!で大変良かったけど、やっぱりトクマルシューゴ&ザ・マジックバンドが今日のベストだわこれ。また見たい。。楽しいイベントに招待してくれたソシキ君ありがとう。
で、ソシキ君と会うのはかなりひさびさだったこともあり、ライブ終了後、飯食いながら近況報告。諸々人生の先輩でもあるソシキ君にいろいろ話を聞く。先達の言葉は身にしみる。
最近のソシキ君の仕事みせてもらう。自分の軸がちゃんとずれていない仕事をしていてとてもいいなと思う。そういうのを見ると、ああ俺も頑張ろうと思う。ああいつも思うのですよ。そんなソシキ君のイラスト仕事はこちらで。
soshikidaisukewebsite ソシキダイスケ イラストレーション
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SHUGO TOKUMARU
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先日、散歩途中にいいもん見つけた。
小林克也のアメリ缶。
松陰神社前商店街にあるリサイクル屋で、棚の奥でホコリかぶってた。200円と言われたが値切ってみると100円になった。いい買い物した。でも缶のみ。何入れればいいんだ。
調べてみると英語の教材らしい。英語がやたらうまい小林克也は、当時こんな教材販売にまで手を出していたなんて全然知らない。スネークマンショーをリアルタイムで聞いてない世代。テープやら単語帳やらなんやかんやのセットがこの缶にはいってるのが正しい「小林克也のアメリ缶」のあり方のようだ。そういえば昔は、アメニティ系のものってとりあえず何でもかんでも缶の中にぶちこんどけって感じだった気がする。菓子屋だった実家は、当てた訳でもないのにチョコボールだかおっとっとだかのでかい缶がゴロゴロ転がってた。
昨日から広島の福山へ来ている。午後から時間ができたので、会社の人に薦められて鞆の浦に来た。尾道には是非行きたいと思っていたのだけど、正直鞆の浦という町の事は知らなかった。どういう町が全然知らないままに来てみたのだけど、ここすごい。なんだこりゃ。一言で言えば古い町並みが残っている町ていうだけなのだが、それが普通に観光資産として保護されているという雰囲気はほとんどなく、リアルに人が住んでいる。三浦の三崎をもっとパワーアップした感じともいえるかもしれん。いやこれは町並みの話だけじゃない。平日の昼間から油絵描いてる人にはそうそう出会わない。東京でだって上野以外では殆ど知らない。THE大林。尾道いかなくても全然大林。懐かしい感じがするとかそういう感慨を通り越して半ば唖然とした感動に包まれる。町中をただぐるぐると歩き回る。おもろ。
夜、宿に戻ってから、鞆の浦について調べてみると、「崖の上のポニョ」の舞台らしい。宮崎駿はこの町に数ヶ月滞在して映画の構想を練ったらしい。なんてタイムリー!
広島に来ている。ある会社WEBを作ることになったのはいいが、仕事内容もよく知らないということで、撮影も兼ねて会社を訪ねる。やっぱりいいものを作ろうと思ったら現地に来ないといけよね。広島といえばやはり、お好み焼きを食べたり市電にのったり、広島市民球場でナイターみたり、原爆ドームを見学したりしようと思っていたよね。ところが広島は広島でも広島市ではなく来てみるとそこは福山市。広島というかここはほとんど岡山で、さらにお好み焼きも特に名物ではないという。殆ど岐阜と見紛うようないわゆる普通の地方都市。繊維の町というのも共通だわ。お好み焼きがなくていささかがっかりしていたのだけど、予想以上に会社が面白く、特にはもう使われなくなった会社の上層階が相当あつい。もうWEBには絶対使えないようなものばかりに目が行ってしまう。楽しい。
なんせ完全自給自足なもので、社内の風景はもとより、社員さんも撮影しなきゃいけない。載せるテキストも作るため、撮影しながらICレコーダーまわしてインタビュー。インタビューなんてしたことない。できるわけないやんけと思いつつも、これが意外にいけてびっくりした。俺、引き出せてる。
で、このインタビューデータのまとめ・構成・テキスト起こしは、東京にいる不動のアートディレクターMに頼みます。
で、昨日は寝れないままにそのまま広島来たのもあり、夕方には相当クタクタ。用意してもらった宿に戻りすぐ眠りに落ちる。夜、腹がすいて起きるもここはやや郊外の宿でまわりに何もない。コンビニとスキヤで迷った挙げ句、東京でも行ったことがないスキヤに行くことにする。すると、夜11時に家族5人でスキヤのテーブルを囲む家族に遭遇。あ。そんな思い出はないが、なぜか懐かしい景色。家族の風景。
ご無沙汰でした。花粉が終わってさあやっとこれから新緑の陽気が満喫できるぞと楽しみにしてる間に気が付けば6月。6月だけならまだしも東京は既に梅雨。新緑どころか紫陽花です。今年のタイコクラブは梅雨入りだ。一昨年、昨年とブンブン踊ってきたタイコクラブだが、今年は行かない。残念だ。土砂降りになればいいと心底思っている。
そんな訳で最近は仕事帰りに外で飲むといういよいよ社会人ぽいことの味を占めだした齢29歳の俺ですが、今日も赤坂でいっぱい。一昨日は池尻で一杯。池尻なんて大人の街ですよ。池尻→三宿→芸能人というイメージしかない。で、三宿っていったら、今はまたいなくなってしまった和製MJこと岡村ちゃんがDJ神保町という名前で夜な夜なお皿をスピンしてた何とかとかいうクラブがあるらしいけど、この分ではそのクラブにデビューする日もそうそう遠くはないなと思う。
忙しいのにかまけて最近はルーチンワークしか出来てないので全くよくない。自分の作品をまとめたりしなければいけないと思う。まとめるだけじゃなく、いろいろ持って見せてまわらなと。もう結構長いことそう思ってる気がする。その思いの層が徐々に積み重なってそれがアレか。それも大人か。と、いまさらながらに最近ふと思う。
それにしてもこないだのワールドカップ予選勝ってよかった。