●「クラッシュ」(ポール・ハギス)観る。
いい話なんだけど。
いやとてもいい話だよ。
本当にいい話なんだわ。
でも最初は結構大胆不敵なセリフや展開がどんどん杓子定規に収まっていき、
「ほら。これが人間模様だよ。街の灯だよ。」
みたいにまとめちゃっていくのがなあ。
と、思っただけなのです。
人種差別というテーマはドキュメンタリーという形式じゃないと、かえって難しくなる気がする。と書くと微妙な気もする。ドキュメンタリーという冠が少しだけでもついていた方が観る側は何かと解釈しやすい、ということかな。
そこに挑戦しているポール・ハギスはすごい。
でも個人的にはあんま好きにはなれなかった。
●私事で恐縮ですが、本日ネカマデビューいたしました。
昨日からやたら立ち上げているスカイプの事情を知った。どうやら女性でプロフィールを登録していると次から次へとコンタクトが来たり、着信があったりするらしい。
俺は当然ですがプロフィールが男性なので、これまでのところ誰からもコンタクトがない。WEB上でオンラインだよっ!と声高々と叫んでいるにも関わらずだ。
なので、試しに女性でプロフィール登録をしたアカウントを作ってみた。
するとものの1分もしないうちにチャットのお誘いがくる。
正直、びびった。世界はネカマ中心にまわっていた。
チャットだからまあいいか、と「どうもー!」と返信してしまったが最後、それから不毛なチャットを10分近くもするはめに。
なぜか俺は女子大生だった。
相手の名誉のためにチャットの内容もIDも明かさないが、俺はとにかく女子大生だった。
そして落ちた。
顔文字とか分からない奴が、ネカマにだけはなるもんじゃない。
「年いくつなの?」
「えっとぉ。18っていうかあ。-|- ;」
俺、努力はしたよ。
嘘をついているから、とかではなく、自分で打った顔文字で落ちたわ。
警告とは言いませんが、
世の中の男性(特に団塊の世代)の皆さん、
ネット上にいる全ての女子大生は俺だと思った方がいい。
●アカウントだけは取っていたけど、全然使っていなかったスカイプを久しぶりに使ってみた。
とるだけとっておいたスカイプアウトの残高がなくなっている。
調べてみると、半年使わないと残高がなくなるらしい。
ひどいな。俺の10ユーロを返せ。
オンラインかどうかウェブ上から確認できる機能までできていた。
インカム使わないとハウってしまうと思っていたので、今日、USBの安いヘッドセットをわざわざ買ってきたのに、どうやらPC内蔵のマイクとスピーカーでも問題ないらしい。
ヘッドセットを買いに行った時、PCのステレオ端子は音楽聞くのに使いたいので、ステレオプラグとマイクプラグで接続するヘッドセットではなくUSB接続のモノが欲しかったのになかなか見つからない。
店のお姉ちゃんに聞いてみると、
「USBから音を取り込む技術はまだありません。」
と、よく分からないことを言う。
そんな訳ないでしょう、と棚をもう少し探してみるとUSB接続のそれはお姉ちゃんのすぐ横に置いてあった。
「これ違うんですか。」
と、聞くと
「このUSBは電源をとっているだけです。」
と言い出して聞かない。
しょうがないのでそれを購入。
電源を通してちゃんと聞けるし話もできている。
そんな訳でスカイプミーです。
●法事はとうに終わっているのだけど、まだ実家に滞在中。
五輪をみている訳でもなければ特に何もしていない。無為だ。
スカイプ用の電話機買おうかなあとアマゾンを眺めたりしている。無為だ。
「俺、無為だよーっ!」と叫んでみれば、きっと誰かが「あらまあ叫んだりしてぇ!それって無為じゃなくねー?!」なんて言ってくれる事に若干期待しつつも、結婚してれば子どももいるような地元の友だちはもうそういうところで生きていない。ていうか、誰がそういうところで生きているのか教えて欲しい。
ハイジを使っているチューリッヒ保険か何かのコマーシャルいいわあ。
とか考えているワタシは先月27歳になりました。
締め切りギリギリ(もしくはオーバー)で仕事しつつ、犬の散歩と、骨を折って歩けない母親の運転手、夜はリバーサイドモールでキャラメルポップコーンをほおばりながら映画を観る、というのが今週のルーチンワークだ。ワークといってもほぼワークではないところがいよいよ問題だと思う。
そろそろちゃんとスーツを着て出社しなくてはいけない。
コナカ行かないと。やっぱり男はコナカだよ。
東京戻ったらポートフォリオまとめてクール井上なみの営業を!
ゴッドブレスユー。
先週、アメリカに4年いて最近帰ってきた高校からの腐れ縁Hと岐阜で会い、その後リバーサイドモールに行った。Hはリバーサイドモールにかなりの衝撃を受けたようだ。
「ここはラスベガスか?」
言われてみればそうかも。
田んぼが続く田舎道をしばらく走ると突如きらびやかな商業地帯(GEOとか、岐阜バッティングセンターとか、モスバーガーなど)が現れる。その中にはなぜか観覧車までもある。夜にはライトアップもされる。でもそれに乗り込んで田んぼ地帯を観覧している人はそうそう見かけない。
で、リバーサイドモール。
経営がAMCからユナイテッドシネマに変わって何が変わったってキャラメルポップコーンの味が落ちた。値段は変わらずレイトショーが¥1000で観られるものだから、間違えると観なくてもいい映画までも観てしまう。大抵何でも楽しめるので楽しめたと言えばそう言えなくもないが、
「サイレン」(堤幸彦)
は、あらゆる意味で凄かった。衝撃的につまらない。怖くもない。
この映画なら例えインターネットで拾って観ちゃっても誰も怒らないんじゃないか。映画著作権協会の人も、「ああ。これなら仕方ないよ。金は払えない。」と理解を示してくれると思う。でも俺は払った。
●明日の法事の為、実家に帰ってきている。
今、トリノオリンピック・モーグル競技を見ているのだが、横で見ている母・幸子が言う。
「こんな競技、絶対ひざ悪くなるよ。ひざ悪くなるよ。」
さらに言う。
「こんなのやってたらひざ悪くなるから、みんなソフトボールやればいいじゃない。」
意味が分からない。
これは冬季五輪だ。
幸子はソフトボールをたしなんでいるわけでもない。
最近、新聞広告のチラシで環七沿いにペットショップがあることを知った。
犬、猫、鳥がいるようなので、散歩がてら見にいったが最後、「あの犬はまだいるのか、あの猫はまだいるのか。」と気になってしまってしょうがない。
家から歩くと30分くらいかかるのだが、週2のペースで通っている。
でも例えその犬猫達がいなくなったからって、はっきりいってどうと言うこともない。
「かわいそうだね。保健所かなあ。」
で終わると思う。
人でなしとののしられてもいい。
子犬たちのあのジャニーズのような瞳に抵抗できずペットショップ行くたびに次々と犬を買ってしまうオバサンが日本にはいる。日本にいるならアメリカにもいる。そういう50匹かっている肝っ玉母さんのような人をTVで観たことがあるのだけど、幸せそうだった試しがない。
じゃあMUTSUことムツゴロウさんも幸せそうじゃないのかって、いや彼は幸せそうだ。たいそう幸せそうだ。笑いながらナメクジ食べちゃうんだから、もう幸せじゃない理由がない。
で、そのペットショップで気になっているのは、小型犬用のケースの中では身動きがほぼとれないんじゃないかというくらいに巨大化してしまっているウィペット(犬)だ。このままではあの犬が保健所おくりになるのもそう遠くはないだろう。
ウィペットの身の上が知りたくて通っていると言ってもいい。
そして彼は今日も元気にそこにいた。
っていっても週2のペースということは、まだ来店2回目なのだけど。
そして本日、店員さんに頼めばケースから出してくれて抱っこさせてもらえることを知った。早速抱かせてもらった。でもそのウィペットではない。死ぬほど可愛い。死ぬ。
このまま通い続けたら、ケースに入らなくなったウィペット、「もうタダであげますよ」なんてことにはならないだろうか。でもそしてそうなってしまうと、こちらも困る。ペットを買ってはいけない部屋に住んでいる上に、そんな経済的余裕もない。でももらってしまうような気がしてならん。
そしてそのまま里親の会に行くということになる。
ペット屋から里親の会へ、ただひたすらに犬猫を運ぶ男。
そういうのを扱うのが得意な人にぜひとも何とかして欲しい男だ。
●つい最近判明したことだが、どうやら標準語では「ひっつきボンボン」のことを「ひっつきボンボン」とは言わないらしい。
秋口、犬が散歩で原っぱをかけまわると戻ってきたときには、足から腹部にかけて大量にぶらさげてもどってくるアレのことだ。実家で飼っている犬は短毛の種類ではないので、嫌がる犬からそれを1つ1つ手探りで取っていく作業が散歩の後に発生する。いや別にとらなくてもいいのだが、俺がそういう作業が嫌いではない。とらない場合、やはり犬は足やお腹にそれらがついたままだと居心地が悪いらしく、やっきになってそれらを取り始める。歯で無理矢理むしり取るといった感じなので、もちろんその後それらのひっつきボンボンを器用に集めてケージの隅にまとめておく、といったことができるわけもなく、そのままひっつきボンボンを食べてしまう。美味しいものなのだろうか、ひっつきボンボン。
では一体あれを標準語では何というのだろう。
という疑問をSに投げかけてみると、意外な答えが返ってきた。
「オナモミだろ。」
ああ。そうさ。あれは確かにオナモミだ。何も間違ってない。
しかしそういうことじゃなく。友だちとアレを喜々と投げ合っていた子どもの時、あれを何と読んでいたのか知りたい。疑問の意味を訂正し、もう一度尋ねてみた。
「いやだからオナモミだって。」
やはりそれはオナモミだった。オナモミはオナモミで、どうやら「ひっつきボンボン」なんていう洒落た愛称は存在しなかったらしい。ということは、
「きゃーっ、鈴木君がひっつきボンボン投げてきたよー。イターイ。」
「大丈夫。鈴木はまだまだ投げ込みが足りないよ。」
といったような男子女子の愛らしいやり取りもなかったのか。それともこれがオナモミだった場合、そのやり取りはこうなってしまうことが予想される。
「きゃーっ、鈴木君がオナモミ投げてきたよー。イターイ。」
「大丈夫。オナモミは成熟した実を漢方で蒼耳子(そうじし)といい、発汗剤・鎮痛剤とする。」
する。と言われてもねえ。
発汗剤なら犬食べてもいいんだ、と気がついた。
●宣伝もうひとつ。
映画「スティーヴィー」公式サイト
今月18日からポレポレ東中野で公開予定の「スティーヴィー」。
「フープ・ドリームス」を撮ったスティーヴ・ジェイムス監督の作品で、山形ドキュメンタリー映画祭2003で最優秀賞にもなっている。
制作助手を勤め日本公開でも配給先探しから多大な貢献をしているビョーク似のAさん。配給先が決まってなかった頃から話だけは聞かせてもらっていたので、ついにですね、という感じです。
といっても、肝心の作品の方はまだ観ていないので詳しいことを何も知らない。
詳しいことを知らない人は必ず観に行こう!
Aさんの人となりまで分かってしまうブログはこちら。
スティーヴィー通信
公開初日にはオールナイトで「フープ・ドリームス」もやるみたい。
これ観に行きたい。
【『スティーヴィー』公開記念オールナイト】2/18(土)、ポレポレ東中野にて
上映作品:『フープ・ドリームス』『スティーヴィー』
開場:23:00
開映:23:15(終了翌朝5:20頃)
料金:前売2,100円/当日2,400円*『フープ・ドリームス』上映前にスティーヴ・ジェイムス監督、
アダム・シンガー(プロデューサー)によるトークあり
*オールナイトイベント前売券は近日中に劇場窓口、
チケットぴあ(Pコード551-961)にて発売開始
*当日朝10:25より劇場受付にて整理番号を配布
*『フープ・ドリームス』は、日本での上映権利がすでにないため、
監督・製作会社などの特別な許可により上映が実現しました。***************
このオールナイトショーの回の他にも、
スティーヴ・ジェイムス監督、そして
前作『フープ・ドリームス』以来
ジェイムス監督の映画製作パートナーとして
撮影を支えてきたプロデューサーのアダム・シンガー氏
(『フープ・ドリームス』『スティーヴィー』撮影では音声兼務)による
映画『スティーヴィー』撮影・映画に関するQ&Aとトークセッションを行います。
皆さん、是非ご来場頂きますよう何卒宜しくお願い申し上げます。2/18(土)
初回・2回目・3回目 上映後にQ&A(20分程度)
最終回 上映後にトークショー(1時間程度)2/19(日)
初回 上映後にQ&A(20分程度)
2回目 上映前に舞台挨拶両日ともに
ゲスト:スティーヴ・ジェイムス監督
アダム・シンガー氏(プロデューサー)
●友だちが主催しているので宣伝。
今度の3月に東京と神戸でアイスランド映画祭が開催されるらしい。
bíó06 | アイスランド映画祭2006
フリドリック・トール・フリドリクソン新作「ナイスランド」
(サントラはマシュー・ハーバートのレーベルからデビューしたムーギーソン)
「氷の国のノイ」の監督ダーグル・カウリの新作「ダークホース」
よくしらないけど、素敵そうな「農夫ジョンの世界」
が観たい。
●業務連絡。
ワールドカップの三次抽選、外れました。
チケットなしでドイツに行って何とかなるものなのか。
そればかり考えている。
でもそればかり考えていてもどうしようもないので、
仕事をしてみたり、TVをみたり、漫画を読んだりしている。
KJから借りている「神秘家列伝」が大変おもしろい。
一言でいうとチャクラ全開だ。
安倍晴明から明恵、コナンドイルまで古今東西の神秘家というか奇人の伝記漫画なのだけど、果たしてここに描かれている人達が全て神秘家かどうかということは実際のところ余り関係がない。読者である俺にとって水木先生さえ神秘家であれば他の人はどうでもいい、という気にすらなってしまう。
それくらい凄い。
ある人物に関して何十ページも費やしたあげく、気がついたら劇中に登場してしまう水木先生が言う。
いずれ時をみて発表するが、
要するに世界は秘密に満ちており人間が知っていることはわずかなことのようだ、
というようなことで、
私はいつも”未知の発見”にコーフンしている毎日だ。
感動する。絵がうまい。