109シネマズMM横浜へ。公開時からずっと観たかったイーストウッドの新作「インビクタス〜負けざる者たち〜」観た。
最高でした!
ネルソン・マンデラの釈放、大統領就任、アパルトヘイト撤廃という90年代の激動の南アフリカを、当地で開催されたラグビーワールドカップを通して描く。シンプルだが重いテーマとがっぷりと組み合っている。
「チェンジリング」「グラントリノ」と最近のイーストウッド映画は現実をベースにしているものが多く、もう骨太の一言で十分すぎる男気があふれている。そして今作もそのラインの最終地点というような男気の塊。スポーツ!サポーターの群衆と歓声がこんなにも感情的なものだなんてこれまで知らなかった。僕は人並みにスポーツは観る方だし、実際にサッカーをやったりする。でもサポーターと呼ばれるような人達には興味はあまりなく、どちらかというとそこからは一歩ひいてスポーツをみているような気持ちさえある。スポーツに限らず、好きなんだけどその群集には混じりたくない。そんなスタンスは日本人には特に多い気がする。何がなくともまずはグラウンドに入らないといけないと思われ、結局はそれだけのことでしかないと思う。
なぜかドイツW杯予選の際に行われた日本VS北朝鮮の無観客試合が思い出された。あの違和感、喪失感はすごかったな。この映画のある部分はそれを補完してくれてる。
それにしても南ア・ラグビーチームの主将役のマット・デイモンが本当にハマリ役。「あの子は良い子やね〜」と友達のお母さんにもれなく言われるキャラ。だてにハーバード出てないな〜。
素晴らしい映画の余韻を楽しむ間もなく、その後はエレ片フェスへ。。
節分が終わったくらいには雛人形が押し入れから出され、3月3日が終わったら雛人形は片付けられる、という段取りすら忘れていた。ほんとすみません。我が娘、ただ二回目の桃の節句を人形なしで向かえることになってしまった。でもほら優しいママがちらし寿司作ってくれたから許して!(酢飯がダメなようで一口も口には運ばれませんでしたが…)来年こそは!桃の節句 with 雛人形と心に誓います。
そして今日、4月からの娘の保育園が何とか決まった。認証保育園だ。東京都下の保育園には3種類ある。まずは国が認定し月額も安価な認可保育園がある。そして都が認定する認証保育園は認可に比べて月額料金はやや高いが、上限が決まっている。認証保育園の設備に関していえば認可保育園に比べると、グランドの有無や子供一人当たりの面積などは圧倒的におとる面が多い。そして最後は認可外の保育園。こちらは国の認可を受けておらず、さらに都の認証も受けていない保育園ということになる。(認証保育園もおおまかにいえば認可外の一部ということらしい。)これは公的補助がないので、月額がとにかく高いらしい(調べてすらないのでわからないが、)月額10万オーバーもざらにあるとのこと。
世田谷区は去年度の待機児童が500人オーバーという横浜とならんで日本で最も待機児童が多い地区なので、認証であれ1歳時クラスに入れただけでも万々歳なのです。うちは運良く入れたが、では一体どういう基準で保育園に入れたり入れなかったりする子どもが出てくるのかというと、それは完全ポイント制なのです。両親共働きで◯ポイント、すでに何処かの保育園に今現在あずけていると◯ポイント、父母の実家が遠くにあって周りに手伝ってくれる人がいないと◯ポイント、というように世帯の生活状況を事細かに報告しそれがポイント化される。そしてポイント上位順から認可保育園に入園できるということなのだ。で、ウチの場合、共働きだが自営だったりするので、そういう点でポイントが厳しいということは前からわかっていた。正直認可は難しいかもとも思っていた。しかし妻が独自のルートで仕入れてきた情報を聞いた時にはさすがに我が耳を疑った。子供を保育園にいれるために籍を抜いてシングルマザーとして応募したり、父母のどちらかを身体障害者扱いにして(どうやってするのかまったく謎だが…)、ポイントを増やすような世帯もいるという黒い噂が…
そういう世帯がいることで例えば本当にシングルマザーの世帯が認可に入れなかったり、障害によって自由に働けない世帯の子供が保育園に入れなかったりしているかもと考えるとやりきれない。ただ、自分が同じ立場で生活の為になんとしても子供を保育園にいれなきゃいけない状況だったらそうしているかもしれないと考えると、その世帯を責めることは全くできない。責められるべきはこんな状況を作ってしまった行政だしひいては自分達だろう。まあ現金ばらまいた何とか予算があるならまずは足りない保育園を作れよ!という感じだが、そんな文句をブログで言ってても全く始まらないなあ。